飲み込みを助けるペパーミント

ペパーミントには、食道関連疾患の患者の嚥下困難や非心臓性胸痛などを含む症状を改善する効果があるかもしれない、という米国サウスカロライナ医科大学からの研究報告がありました。

研究チームは、予備的な研究において38名の嚥下困難や非心臓性胸痛を訴える患者を対象にペパーミントの効果に関する検討を行いました。

その結果、食事の前にペパーミントのタブレットもしくはお茶を摂取した患者は、摂取しなかった患者に比べて、食後の気分がより良好であったと回答。

嚥下困難、胸痛の両方の患者に効果が見られましたが、嚥下困難者よりも胸痛患者の方により効果がみられました。特に食道のけいれん性障害のある患者でより良い結果がみられたといいます。

本研究は予備的研究であり、ランダム化プラセボ対照臨床試験で確認する必要があるとしながらも、「安全性、低価格、広く利用できることなどを考えれば、ペパーミントの使用にリスクはないと考えられる」と筆頭研究者のモハメド・カラフ医師はコメントしています。

嚥下困難などがある高齢者には、お好みでペパーミントの代わりに、スペアミントでも大丈夫。きついガムのような香りが苦手な方には、少なめ(ティースプーン3分の1程度)で、蒸らす時間も1分以内でうっすらと香りがつくかな、という程度でもよいでしょう。

嚥下は、50歳ごろから始まります。

ぜひ、おためしを。

B-20190525

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