脳は情動を習慣化しやすい性質を持っています。不安、不安だ、とばかりいつも感じていると、不安が習慣づけられてしまうのです。こうなると不安依存です。いつも心が晴れない、意欲がわかない、という症状が出てきます。
不安とは
不安とは、将来の恐怖の予期のことです。人が不安を感じるとき、脳内で活動しているのは大脳辺縁系系の扁桃体です。扁桃体は恐怖を感じるときに活動する部分です。
基本的には不安は恐怖と同じ感情なのです。この恐怖は、爬虫類やネズミでも感じますが、不安を感じるのは人間だけです。
楽しい人生とは
こうした不安の原因は、いま、楽しい人生を送っていないことに起因していることが多いのです。そこで、不安を無くすには、楽しい人生を送ることなのだ、ということですね。
不安を抱えているときは、楽しいことをするような場合ではないと考えてしまうでしょう。
楽しいことをしているから、楽しい人生になるというのが現実ですから、たくさん、楽しいことをしてみましょう。楽しいことをする、とは、行為です。
ゲームでもいいでしょう。映画を見てもよいでしょう。今では、インターネット上で映画を思う存分観ることができる時代になりました。読書でもいいでしょう。古本も最近はとてもきれいな本が多いですから、カビ臭い本ばかりではありません。
散歩をして小さな自然を見つけてもよいでしょう。自然が多いところに住んでいるのであれば、鳥の数を数えてみてもよいでしょう。SNSで発信してもいいですよね。
家の中のものを整理して処分する。徹底的にカビを落としてみる。絵葉書を描いてみる。いつもとは違う道を歩いてみる。
やってみたことがないこともおすすめです。やってみなければ、楽しいかどうかわかりませんから。
いろいろな経験をして、本や映画などから、自分とは別の人生や考えを知ると、そこからなにかが生まれてくることもあります。散歩中に人から声を掛けられて会話をすることだってあるでしょう。
私が、広場の草の中に小さな実を見つけて写真を撮っていたときのことです。ふと気がつくと、遠くから女の人の声で「なに探しているのーーーー」が聞こえてきました。
私が、地面にへばりついていて、その女性には、私の背中しか見えていませんから、写真を撮っているとはわからなかったのでしょう。
その声がだんだん近づいてきて、「なに、探しているのーーー。小さなものなのーーー。宝さがしでもしているのーーー」。
どうやら、私に声を掛けているのですね。笑ってしまいました。
あるベーカリーの窓側で、サンドイッチを食べていたら、横の椅子には荷物を置いていたのですが、80歳代後半と思われる女性が、その椅子にチョコンと座って、ご自分も買ってきたアンパンをクチにして、私に、「これ、おいしくてよく買いにくるんです」と話しかけてきました。しばし、会話を楽しみました。
最近では、川沿いを散歩していたときに、ミントがかなり繁殖していたので、その葉をこすって香りを楽しんでいたときのことです。遠くから、「その、葉っぱ、匂いがきついよねー」と。「なんていうの、この葉っぱ」。
振り向くと、年配の女性と夫と思われるお二人さん。
これは、ペパーミントで、この駐車場の脇にこれだけ茂っているのは、野生でもなく、誰かが植木鉢を捨ててそこから成長したものでしょう。と話すと、「これ、食べることができるの」
魚のニオイ消しやお茶としても。「なにに、いいの、これ」「ミントは消化器系によくて、食事の後の消化を促進するんですよ」と話すと、男性の方はウンウン、と頷いていましたが、その女性は、「私は、韓国人だから、こういう臭いのは食べたりしないんだよねー」と言っていました。私からすれば新しい情報でもあります。その人だけ、かもしれませんけどね。
東京のど真ん中の都心でもこういう会話があります。
私は、決して話しかけられやすいような雰囲気でもありませんけれど、こういうことがあるのです。いっとき、楽しいです。悩みごとなど、どこかに行ってしまいますよね。一瞬でも。そして、その後、少し余韻が残ります。
思いがけない楽しいこと、は、生きているとあるのです。家の中にいると、このような出会いはありませんよね。
それには、なにか、ひとつ、違うことをしてみる。外に出てみる。ですよね。
少し違うなにか、できごとがあると、なにかやってみようかな、という気持ちにもなるものです。
不安を抱えていることから脱出できそうでしょう。
最近、不安を強く感じる方、体が加齢とともに疲れやすく感じている人に人気のハーブ。
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