学名 | Glycyrrhiza glabra |
英名 | Liquorice |
和名 | カンゾウ |
科名 | マメ科 |
部位 | 根 |
自生地 | 地中海沿岸 |
採取 | 晩秋に根を掘りあげる。 |
特徴 | 属名のGlycyrrhizaは、ギリシャ語の「甘い」と「根」の合成語。食品の甘味料として使われる。 ヒガンバナ科のリコリス属(Lycoris)とは違い、混同しないように。 粘膜の炎症を鎮め、他のハーブの不快な臭いを中和し、毒性を抑える。 |
含有成分 | ビタミンA、B複合体、B2、B3、B5、C、E、鉄、サポニン、グリチルリチン、エストロゲン様物質、フラボノイド、コリン、アスパラギン酸など |
作用 | 軟滑作用、去痰作用、強壮作用、若返り作用、緩下作用、鎮静作用、催吐作用 |
作用する組織 | あらゆる組織 |
作用する系 | 消化器系、呼吸器系、神経系、生殖器系、排泄器系 |
適応 | 咳、風邪、気管支炎、喉の痛み、咽頭炎、潰瘍、緩下作用、鎮静作用、催吐作用 |
禁忌 | 大量に長期間飲み続けると、顔面浮腫、カリウム喪失、ナトリウム蓄積になる。 体液量を増加させ、高血圧や全身の筋肉低下、不整脈や心停止をきたすことがある。 高血圧、心臓、腎臓障害患者、浮腫の或る人、またそれらの疾患の薬を飲んでいる人は禁忌。 妊婦、授乳婦も高血圧症になり、子宮出血のおそれがある。 骨粗しょう症にもなることがある。 |
味 | 甘味、苦味 |
薬力 | 冷性 |
消化後の味 | 甘味 |
飲み方 | ティスプーン1杯強(約2g)に、熱湯150mlを注ぎ、5~10分間浸出し、1日3回飲む。 |
料理レシピ
のどあめ
材料:水 200cc
リコリス 1/4カップ
砂糖 100g
酢 小さじ1
作り方:
1.鍋に水とリコリスを入れ弱火で煮詰めます。
2.煮詰まり粗熱が取れたらガーゼなどで漉します。
3.別の鍋に砂糖と酢、ガーゼで漉したリコリスの抽出液大さじ2を入れてぶくぶくと泡が立つまで煮詰めます。
4.煮詰まった3.を油を塗ったアルミホイルのバッドに流しいれます。
5.冷めたら適当な大きさに割って出来上がりです。
昔懐かしいべっ甲飴風ののど飴が出来上がります。
ハーブティーブレンドレシピ
お目覚めティー
材料:リコリス 1
サルビア 1
タイム 1
ローズマリー 2
(親指、人差し指、中指で軽く摘んで 1、とします)
低血圧気味で朝なかなか起きれない方に、元気パワーを与えてくれるティーです。
リースやポプリなどの手作り
シューキーパー
材料:ラベンダー
リコリス
お茶パック 2枚
はぎれ
リボン 2本
作り方:
1.お茶パックなどの不織布に(いらなくなった靴下でも可)ラベンダーとリコリスを1:1の割合で入れます。
量はお茶パックの大きさで調整してください。
2.はぎれをお茶パックの大きさにあわせ長方形に切り、両脇を縫います。
3.はぎれの中に1.を入れ、両端をリボンで結びます。(キャンディーのような形になります。)
抗菌作用のあるシューキーパーが出来上がります。
入浴のために
バスハーブ
材料:カモマイル、リコリス(あわせてカップ1/2)
使い方:
1.ハーブを木綿の布袋に入れて入口をひもでしばります。
2.500mlの水を鍋に入れ、沸騰したら木綿の布袋を入れ、蓋をして30分放置します。
3.浸出液をバスタブに入れます。
肌の乾燥や、肌荒れを解消してくれるバスハーブです。手荒れの気になる方は手浴もお勧めです。
美容のために
さっぱりパック
材料:リコリス ティースプーン1
ラベンダー ティースプーン1
市販のフェイスパック
1.材料のハーブをお湯100mlに入れて濃い目に煮出します。
2.フェイスパックに1.をこして冷やしたものを含ませ、洗顔後の顔に10~15分当てます。
ニキビ肌やオイリー肌、日焼け後の肌に最適のパックです。
家事に
防虫サシェ
材料:リコリス 大さじ2
クローブ 小さじ1
スターアニス 5個
ラベンダー 大さじ2
はぎれ(10cm×10cm程度)
作り方:
1.はぎれの下と両脇を縫って表に返します。
2.1.にハーブを入れ、上部をすこし内側に折込み、ハーブがでないように縫います。
たんすの中に入れ防虫剤としてお使いください。