浸出液(インフュージョン)は、ハーブを調合する最もシンプルで一般的な方法。
紅茶と同じ要領です。
浸出液は水をベースにした抽出液で、調製が簡単で楽しいという利点があります。
通常、葉、花、緑の茎など、目的の物質が入手しやすい植物の部分から調製。
樹皮や茎のような硬く、木質な植物部分については、煎じ液を使用するのが最善。
浸出液は、主に揮発性オイルやフラボノイドなどの水溶性成分を抽出します。
浸出液の作り方
1.美味しいハーブティーを用意する
バイオダイナミック有機、EU有機(USA有機とは基準が異なります)、有効成分含有一定、自然農法(パーマカルチャー)のいずれかのハーブを使用しましょう。
ティーバッグは大変気軽にお茶を作ることができます。
ですが、当店で取り扱いをしておりません。
それは、細かくするほど、有効成分と香りが逃げてしまうこと。
それと、ティーバッグそのものが、状況によっては数時間で微生物が増殖し、食中毒につながる可能性があるからです。特に水出しの水につけておくほうが微生物発生は多くなります。日本紅茶協会では注意を促しているほどです。
必ず、ハーブは、茶葉そのものを使用してお飲みください。
2.ポットかボトルあるいはカップを用意する
金属、鉄やプラスティック製は避けましょう。できれば、土でできた陶磁器を用意します。多くはガラス製ですね。
便利なのは、メイソンジャーのような、ガラス製口広瓶のボトル。
茶こし付きカップは、蓋付きの縦長マグカップを用意してください。
3.お湯を沸かす
塩素処理された水やろ過されていない水を使用する場合は、不純物を減らすために10分間沸騰させてください。
4.ハーブの茶葉はじかにポットやボトルに入れる
カップ1杯分、あるいは200ml程度の場合のハーブは、小さじ1~大さじ1。
1リットルボトルは、大さじ2~大さじ3。
ストレイナーやモスリンの袋やだしパックなどに入れずに、ポットの中に茶葉を入れましょう。ハーブは、ポットの中で踊りだしますが、その時に香り、有効成分が放出されます。布袋パックやティーバッグの中に詰めた茶葉は、この踊りができません。小さな茶葉の1つ1つの全面がお湯にしっかりとつかることが大事です。
5.お湯をポットやボトルに入れる
お湯を入れた後は、しっかりと蓋をしてください。
カップに入れた場合も蓋をしてください。
蓋をすることで、有益な化合物が蒸気中に逃げたり、酸素と反応したりしません。
6.ハーブの茶葉がポットの中で落ち着くのを待つこと。
茶葉がポットの中で踊っているとき、少しポットを軽くやさしく揺すって、それから、茶葉がポットの底に落ち着くまで待ちましょう。
15分から1時間ほど。
7.カップに注ぎましょう。
一回飲む分を、濾しながら、ポットやボトルから注ぎます。
1リットルなど多くを作った場合は冷蔵庫で保存し、48時間以内に飲み切りましょう。都度、レンジで温めても構いませんが、カップ一杯分取り分けてからカップごと温めてください。