NOTE:
2000年、厚生労働省が、セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)を取り扱う医薬品に対し、ほかの医薬品との副作用についての注意勧告がなされました。
ハーブティーは、医薬品ではございませんので、対象外ですが、
実はこれは、アメリカは、セントジョーンズワートとエキナセアが売り上げNo.1で売り上げが年々飛躍的にアップすることに対し、
それらの効能目的の食品の売り上げが落ち込んだため、食品企業がしかけたことが暴露されました。
ドイツでは、セントジョーンズワートは相変わらずNo.1の人気で、ほかの薬の副作用を重要視することなどなく、済んでいます。
セントジョーンワートは、中期のウツにとても効果のあるハーブです。
セントジョーンズワートは、聖ジョン(ヨハネ)の日の、6月に黄色い星型の花が咲くことから名づけられました。
少し苦みがあり、すっきりとした香りで
神経系の強壮作用にすぐれ、
心労がかさんで弱気になったり、
不安で落ち着かない心を静めてくれます。
更年期の沈んだ気分を解消し、
消化不良にも効果的です。
どんな時に効果があるの?
うつ病
セントジョーンズワートは、症状の重さが、軽度から中等程度のうつ病の人に効果があります。
うつ病には、本人の性格と困った出来事とが重なって起こる神経症性うつ病と、
きっかけはあるけれど本人の体質によるものの内因性うつ病があります。
効果がはっきりとわかる二重盲検法では、プラセボ(偽薬)と比較してかなり効果のあることがわかりました。
改善した症状は、抑うつ気分、疲労感、不眠、活動性の低下などの症状です。
セントジョーンズワートに含まれているヒペルフォリンが効くため、と言われています。
イミプラミン、アミトリプチリン、マプロチリンなどの抗うつ薬と、二重盲検法で比較しても、
セントジョーンズワートは、これらの抗うつ薬と同じ程度の効果を持っていました。
しかも、セントジョーンズワートは、薬と比べて副作用が大変少ないこともわかりました。
特に、エスエスアールアイと比較して調べられていますが、フルオキセチンとも比べて、症状を改善する効果は、同じくらいだということがわかりました。
季節性うつ病
北欧のように、昼の時間が極端にも短くなる国に多い病気です。
こちらの詳細は省略します。
更年期障害と月経前緊張症
更年期障害では、ホットフラッシュという顔面の紅潮や発汗が、エストロゲンの減少によって起こります。
このほか、倦怠感、意欲低下、不安、いらいら、頭痛、頭重などの症状が現れます。
この方たちがセントジョーンズワートを飲むとよく効いたという報告があります。
また、月経前緊張症の治療にも用いられ、不安と憂鬱な気分がよくなったと報告されています。
感染症
インフルエンザなどの感染症にも役立ちます。
セントジョーンズワートのもつ、ウイルスや細菌を抑える働きが作用するからです。
セントジョーンワートの薬理作用
ヒペリシンなどのセントジョーンズワートの成分は、不安と関係したギャバA受容体にくっつき、
これによってギャバの働きと同じ効果を発揮して不安を取り除きます。
セントジョーンズワートの成分は、気分と関係したオピオイドのミュー受容体とカッパー受容体にくっつき、
この働きを強めます。
ミュー受容体とカッパー受容体は脳内モルヒネと言われているオピオイドの受容体です。
うつ病ではミュー受容体の働きが落ちているので、気分が滅入ってしまうのだともいわれているので、セントジョーンズワートのミュー受容体の働きを強める作用が、うつ病の治療に役立つものと考えられています。
セントジョーンズワートハーブティーの飲み方
1日食後に3回。1杯セントジョーンズワートハーブ2-4g。
副作用
セントジョーンズワートの副作用ははるかに少なくまれにしか起こりません。
主なものは、光線過敏症皮膚炎。
ハーブティーでも起こりますので、飲んだ後すぐに日光を浴びないように。
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セントジョーンズワート(フランスハーブラボ認定有効成分一定以上含有)
セントジョーンズワート(バイオダイナミック有機)