白内障は代替医療では治せない

以前の記事で、

代替医療だけに専念せずに、

上手に西洋医学と一緒に治療を受けていくほうがいい場合もあることを

お話ししました。
B-20171018

今日は、

白内障について。

白内障を、番茶で治す、という記事が健康雑誌で賑わったことがありました。

その中でも、医師は、科学的証拠はありません、ということですが、

治った、というご本人たちの声がいくつか掲載されてしました。

そのご感想が本当に本人かどうかは不明ですが、

その方法とは、

熱い番茶にタオルを浸し、絞って、目に当てて、目と周辺の筋肉を温める、というものです。

これは、番茶、というより、

温かいタオルをあてたことで

血流が促進されて見えやすくなった、ということでしかありません。

軽い白内障であれば、それでも十分でしょうし、

また、疲れ目にも効果があります。

ぽかぽか入浴した後も、いやに、視界がクリアーになった、というときも

そうですね。

ですが、白内障は、水晶体というレンズが白く濁ってしまっているものですから、

これは、治しようがありません。

最近では、40歳代から白内障が発生するようですね。

50歳代はまだそれほど濁ってまったく見えない、ということは

ほとんどありません。

白内障は年齢相応でそれだけでは大丈夫な人でも、

強度近視(0.01より悪い)の人は、

目の前がまったく見えなくなります。

スーパーに行っても、食品を手に持って10cmほど前に持ってこなければ

なにがなんだかわかりません。

スーパーの陳列棚に何が並んでいるのか、も、

顔を近づけないと見えません。

本屋でも、なんの本が並んでいるのか、

顔を本に5cmほど近づけなければ見えません。

私も、一番強いコンタクトレンズ+近視メガネをかけても、

そんな状態でした。

ですが、やはり、これは、西洋医学で

水晶体の代わりに人工レンズを入れるほかありません。

おかげで、現在は見えます。

人工レンズにすると、人間の目は、見ようという筋肉を使わなくなります。

それまでは、近くのモノを見る時と遠くを見る時、

筋肉が自動的に作動するので、近くを見よう、遠くを見よう、と焦点を合わせてくれます。

ですが、人工レンズは、そういう調整ができなくなりますので、

今の私のレンズでは、50cmほど前しか焦点が合いません。

つまり、パソコンや読書をするときに最適な距離のレンズです。

近視が強かった人はこの程度のレンズをいれます。

高齢で白内障が強くなっても、近視がそれほどなかった人は、

遠く(テレビあたり)を見る1.5mくらいの距離に合わせたレンズ、

あるいは新聞を読むことに最適な30cmくらいに焦点を合わせたレンズの

いずれかにします。

ですが、そのレンズの距離以外は、自分自身で焦点を合わせることができませんので、

メガネが必要になります。

私の場合は、50cmほど前、パソコンでは最適なレンズですから、

それ以外遠くを見る時には、-0.2くらいの弱い近視のメガネをかけます。

話が逸れてきましたが、

西洋医学とほかの代替医療は両立させることが大切ですね。

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