ポプリ

ポプリ


花に、ハーブやスパイス、香料を混ぜ合わせ、
さらにそれを瓶やポットのなかで熟成させた香りのことです。
ハーブも産地によって微妙に香が異なりますので、
作るたびに漂う香りも違ってくるでしょう。
でも、いつかは気に入った自分だけの香りが
できるという楽しみがあります。

POT-POURRIは、花弁と香料を混ぜて、
つぼに入れたもの、という意味です。

ポプリの種類


ドライポプリ
乾燥した花を中心に、ハーブ、スパイス、エッセンシャルオイルを
ブレンドします。
最も一般的で、花や葉の自然の色も楽しめます。
また、クラフトにも使うことができます。

モイストポプリ
粗塩や黒砂糖を保存料に用いて、ドライポプリと同じ作り方をします。
ときには、生渇きの花やハーブも用います。
こちらは瓶または陶磁器の入れ物に飾るのみで、
布手芸には向いていません。

モイストポプリは50年香りが持つ、といわれています。
あなたも試してみてはいかが。
夢がありますね。

 

ポプリの用具と材料


ポプリの材料(花びら・ハーブ・スパイス・果実・果皮・樹木、など)
エッセンシャルオイル
乳鉢と乳棒
密閉瓶
ファスナー付きのビニール袋
スポイトもしくは、つまようじ
木のスプーンまたは、わりばし

*エッセンシャルオイルを使うときに、スポイトが必要ですが、
その後、エタノール液で洗います。
もしくは、つまようじを用意してそれにオイルをつたわせて
使うこともでき、そのつまようじも小さく折って、
ポプリに混ぜてしまうこともできます。

*ポプリを混ぜるときに、木のスプーンもあるとよいですが、
わりばしでも代用できます

ポプリの収穫


収穫
ハーブの芳香成分が豊富な時期に、タイミングよく収穫しましょう。
通常、晴天が3日ぐらい続いた後の午前中、
朝露が蒸発する直後くらいの、7時から9時ごろが最適。

ハサミやナイフでていねいに摘み取りましょう。
成長したものから順番に、若い葉や、茎の先を摘むように。
ひとつの枝から集中的に摘んだりしないでね。
葉の3分の1くらいは残しておかないと、植物が弱ってしまいますから。

ローズマリー、タイム、ヒソップは、花の満開時
セージは蕾が咲き始めたとき
バラは、蕾がカップ状に開いたとき
(決して地面に落ちた花びらを使わないでね)

乾燥
自然乾燥法
箱の中に新聞紙を敷き、花びらや葉を一枚一枚載せてください。
よく乾燥した日に、乾燥させます。
雨の日は避けてください。
花や葉がパリパリになったら完成。

加熱乾燥法
電子レンジで
レンジ皿にキッチンエーパーを一枚敷きます。
その上に花びらや葉を重ならないように並べます。
600Wの場合、エレック1分から2分でパリパリに。
花びらや器具によって異なりますから、
目を離さずに注意して見ていてくださいね。

電球の電気スタンド
コタツ・食器乾燥機・ホットプレートなど
箱の中に新聞紙を敷いて、材料を並べて乾燥させてね。
オーブンは、匂いが染み付いているので、避けたほうがよいでしょう。

シリカゲル乾燥法
色・形を生かして飾りに使うときはこの方法がよいでしょう。
でも、香りは損なわれます。

保存
種類別に

容器
ガラスや陶磁器の密閉容器、ファスナー付きのビニール袋
食品の空き瓶も利用できますが、匂いがついていますので、
漂白剤でつけおきしてから使ってください。

乾燥剤
海苔に入っている乾燥剤は長持ちしますので、利用できますね

ラベルを
作った日付や種類を書いて貼っておきましょう。

場所
通気性のよい冷暗所に。

ポプリの作り方


ドライポプリの作り方
大き目の密閉瓶に主材料を入れます。
副材料を計って、木のスプーンで混ぜます。
保留剤として使う、スパイス、樹脂類などは、乳鉢で軽く砕いておきます。
保留剤を小さな袋に入れて、その中にエッセンシャルオイルを
数滴入れ、保留剤によくしみこませます。
エッセンシャルオイルをしみこませた保留剤を
主・副材料の中に加え、全体をよく混ぜ合わせます。
密閉して、2週間から2ヶ月くらい熟成させます。
ラベルには、ポプリのブランド名や日付を書いて張っておきましょう。

モイストポプリの作り方
主材料の準備
容器に塩を1~2cm敷いて、その上に主材料を乗せます。
さらにその上に塩をパラパラ振りいれて1~2cmの層にします。
蓋をして、冷暗所に10日間くらいねかせてから、
全体をていねいに混ぜます。
広口の瓶に、1で作ったもの、そして副材料、保留剤、オイルを
順に入れます。
蓋をして冷暗所で6週間熟成させます。

桜やニホンスイセン、ヒアシンス、ストック、フリージアなどは、
この方法で生渇きのままブレンドします。
塩が保存料の役目をして、独特の芳香が楽しめます。

主材料(ローズの花)のほか、ドライポプリと同様の材料も
使うことができます。

ポプリのレシピ

ポプリ作りで一番楽しいことは、熟成している間なのかもしれませんね。
その間、思ったとおりの香りになるかしら、という期待もありますし、
なんといっても、ポプリに名前をつけることに夢があります。
ポプリが出来上がってから、考えていた名前をイメージが違ってしまったら、
また考え直します。
今度は、香りに合ったイメージで・・・
まるで、子供の名前を考えるのと同じかもしれませんね・・・
どうぞ、ポプリの夢の世界へ足を踏み入れてみませんか。

恋人たちの鼓動
ピンクローズ・レッドローズの蕾と花びら(主)
オレンジの花・コリアンダー・シナモン(副)
乳香・ムスクオイルもしくはオリエンタルウッズ

澄みきった風の香り
ラベンダー・スペアミント(主)
タイム・コリアンダー・クローブ(副)
安息香・ラベンダーオイル

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