アーティチョーク | Cynara scolymus L.

アーティチョーク

アーティチョーク Cynara scolymus L. キク科 葉
用途: 食品 (ハーブティー・料理など)
収穫地: イタリア
原材料: EU オーガニック、WHO認定、欧州医薬品庁認定

アーティチョークの薬効成分は、葉からの抽出物です。アーティチョークの葉は、消化と血液(血中脂質値)に多くの良い影響を与えます。

アーティチョークの葉の成分は、過敏性胃症候群(消化不良の不満)などの消化器の不満に効果的であることが証明されています。過敏性胃症候群は、胃での酸産生の増加、食欲不振、鼓腸、吐き気や嘔吐までの腹痛を通して特に顕著です。不眠症や循環器系の問題などの栄養不満もここで発生する可能性があります。

高い血中脂質に対するアーティチョークの葉の証明された効果も同様に重要です。それらは、血液中の総コレステロール値を低下させ、さらに抗酸化効果による損傷から肝細胞を保護することが証明されています。

民間療法では、アーティチョークの葉は消化不良の薬用ワインとして、また病気の後に身体機能を回復するための強壮剤として使用されます。

アーティチョークは栄養価が高いだけでなく、大きな医学的可能性も持っています。

アーティチョークに関するコラム

アーティチョークのお話

アーティチョークは暖かいのが好きなので、主に地中海、カナリア諸島、南アメリカで育ちます。今日では野菜や漢方薬としても人気があります。

アーティチョークの最初の記録は紀元1世紀に遡りますが、医学的使用に関する情報はほとんどありません。確かなことは、それがローマ人と古代ギリシャ人の間で人気のある野菜だったことです。

有名なペルシャの医者であるアブ・イブン・シーナ(アヴィセンナとして知られている(1037年に死亡))だけが、これまで重要でない植物の薬効成分に特定の人気を与えました。彼はアーティチョークを、脇の臭い、腫れ、傷、潰瘍の治療薬として推奨しています。アーティチョークが地元の著作で言及されたのは16世紀になってからです。アザミのようなこの植物に人々が興味を持ち始めたのは、1970年代半ばになってからでした。

アーティチョーク

学名 Cynara scolymus
英名 Artichoke
和名 チョウセンアザミ
別名 Alcachofra
科名 キク科
特徴 アザミに似たアーティチョークは、灰緑色で深い切れ込み蛾あり、弧を描く。とても苦いですが、それが胆汁の分泌を促して、排尿を促進するのに非常な効果がある。
近縁種のカールドン(Cynara cardunculus)の柄と芯は茹でて食べる。
葉からは灰色染料が採れる。
部位
自生地 地中海沿岸北部
含有成分 フェノール酸、苦味質、フラボノイド配糖体、フィトステロール
作用 消化機能亢進、強肝、利胆、苦味性健胃剤
適応 消化不良、食欲不振、高コレステロール血症、動脈硬化、神経的強壮、消化器系強壮、夏ばての体力強化、お酒をやめたいなど。
50歳過ぎにも安心、食欲不振、鼓腸に。
ほろ苦くてさっぱりとしたアーティチョークのお茶。
ベトナムでは健康茶として古くから愛飲されていました。
苦味成分のシナリンが、血中コレステロール値低下作用があり、脂肪がつくのを抑制する作用と苦味成分による利尿作用により、むくみを改善し、ダイエット茶としても人気。
ほか、シナリンとシリマリンの有効成分が、肝臓機能化以前作用があるため、脂っこい料理を食べた後にもおススメ。
お酒を飲みすぎたかな、というときにも。
副作用
禁忌 アーティチョークやキク科アレルギーのある人。
胆道閉鎖、胆石を持つ人は、医師の診断を得てからのみ使用。
ほか シナロピクリンやそのほかのセスキテルペンラクトンがアレルゲンになる可能性がある。
母乳を固まらせることがある。
飲み方 ティスプーン1杯強(約2g)に、熱湯150mlを注ぎ、5~10分間浸出し、1日3回飲む。
手浴足浴 便秘、湿疹、肝臓に効果がある。お湯1リットルに一握り用いる。
チンキ剤 ホワイトリカー1リットルに、400~500gを浸し、1~2週間放置してから、濾す。1日の飲む分量は大匙一杯。

モニターレポート

ハーブティーの入れ方
1回ティースプーン2~3杯 5分抽出
朝起きてすぐ&午後3時ころ&夕食前

金茶色の軽い苦味のあるお茶です。サラダなどに入れるアーティチョーク同様、舌に残る大人の苦味があり、かすかにふわりと甘い香りがします。苦いのが好きな人には癖になる苦味です。

甘いケーキやこっくりしたチーズなどと一緒のお茶として飲むとかなり口の中がさっぱりしておいしかったです。1週間飲み続けました。3週間前に簡単な手術をして抗生物質などを1週間ほど飲んでいたので軽い薬疹がぽつぽつできておりかゆみが強かったのですが、飲み始めて3日位でかゆみが軽くなりました。

普段よりはかゆみがなくなるのが早かったのと薬疹そのものがなくなるのが早かったので毒出しの効果が結構強いのではないかと思いました。消化促進の効果もありそうな苦味で食前に飲むと食が進みました。

肝臓にいいというウコンを飲んで強すぎて返って便秘になり体調を崩したことがあるのですが、アーティチョークはマイルドに肝臓に効きそうです。(札幌市中央区Nさま)

料理レシピ

アーティチョークの牛肉炒め
材料:アーティチョーク 大さじ1/2
玉ねぎ 大1個
牛薄切り肉 300g
にんにく 1片
醤油 大さじ1
こしょう 少々
サラダ油 少々
作り方:
1.フライパンに油をひき、つぶしたにんにくを香りがたつまで炒めます。
2.1.に玉ねぎ、アーティチークを入れ、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
3.2.に牛肉を入れ炒め、醤油、こしょうで味を調えます。
少し苦味のきいた牛肉炒めです。お酒好きの方にお酒のつまみとしてもお勧めです。

リースやポプリなどの手作り

初夏のアレンジメント
材料:アーティチョーク 1本
オレガノ
セージ
ラベンダー
ユーカリ
オアシス 1/3個
花器
作り方:
1.アーティチョークを中心にくるようにオアシスに差し、それを取り巻くように他のハーブをオアシスに差します。
初夏に咲くハーブ達のアレンジメントです。
アーティチョークは1本で充分存在感があります。他のハーブはアーティチョークの存在感にあわせ本数を調整してください。

入浴のために

バスハーブ
材料:アーティチョーク、サルビア (あわせてカップ1/3)
ハーブを木綿の布袋に入れて口をひもでしばってバスの中でもみほぐします。
発汗を促してくれるので、ダイエット中の方にまたは体の冷えが気になる方にお勧めのバスハーブです。

美容のために

ヘアオイル
材料:アーティチョーク 15g
オリーブオイル 100ml
作り方:
1.ハーブをガラス容器に入れ、オリーブオイルをハーブがすっかりかぶるまで入れます。
2.しっかりふたを閉め2週間漬け込みます。この間、毎日1~2回ほど振ってください。
3.2週間後茶漉しで漉し、保存容器にいれます。
4.毛先の痛みの気になるところになじませるようにすり込みます。最後に、シャワーで軽く洗い流します。
髪のぱさつきや痛みが気になる方に、髪を守り潤いを与えてくれるヘアオイルです。

家事に

玄関のお掃除に
使い方:
ハーブティーを飲んだ後の茶がらを玄関のたたきにまき、ほうきで掃くと、ホコリがたたずに掃除が出来ます。

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