ハーブの病気害虫

[なぜ、害虫が発生したり、病気になるのでしょうか]
栽培している土に十分な力がないとき、肥料の余剰などが原因で、それを駆除しようとして、害虫発生、病気発生が現れます。
ハーブや花、野菜などを栽培している人は、ただ「きれい」を求めているのではなく、人間も自然の一部とした調和の気持ちがあると思います。
害虫も生き物で、この世に「よぶん」な存在などありません、ということはお分かりでしょう。害虫は、私たちの栽培している土が弱っているときや、肥料の与えすぎを取り除いてくれるのですから、これもありがたい存在なのです。
害虫がいやであれば、土の力を育てましょう。


[害虫がつきやすいハーブ]
チャービル、カモミール、ロケット、ディル、スイートバジル、イタリアンパセリ、フレンシソレルなど。


[予防と対策]
古い土:
病害虫や雑草、肥料などが残っていることが多いので、必ず日光消毒をします。
黒いビニール袋に入れて、日のあたるところに3日間ほど置いた後、袋から出して干します。
再び使うときには、土をふるいにかけて、ごみを取りぞきます。
前回の栽培で与えた堆肥は一部が分解しているので、あらためて土の2割ほど与えます。
特に鉢植えの場合の土は、堆肥など有機物を分解するし、水をやるたびに流出し、量が減りますし、肥料分も水をやるたびに流出し、根に吸収されるので減少します。しかし、堆肥や肥料と赤玉土や日向土を足していくので、半永久的に使い続けられます。


水のやりすぎ:
根腐れの原因になり、病気に対する抵抗力も育ちません。


排水をよくする:
水が溜まらないようにしましょう。
鉢皿は必要ありません。


マルチや雨よけをしましょう:
雨水のはねが、草花につかないようにしましょう。


風通しのよい場所に:
高温多湿なので、カビによる病気が発生しやすくなります。


花がらやいたんだ葉は取り除く:
病原菌が発生しやすいので、必ずきれいに取り除きましょう。


酸性を強制:
糸状菌は、酸性を好みますので、作付け前に石灰を施しましょう。


チッソ肥料を遣り過ぎない:
軟弱になり、病害虫に侵されやすくなります。


マルチ:
夏、土が直接日光に当たらないように、また害虫を寄せ付けないためにも、根の周りにはやしのせんいなどでマルチングをしましょう。
水分のまったくない生ゴミ、落ち葉、ワラが特によいです。

剪定のときに草花を傷つけない:
細菌は傷口から感染します。


害虫:
卵や幼虫のうちに捕殺。みつけたらすぐに。
もし病気になってしまったら、その部位は即刻取り除きます。
根がやられてしまったらほかの植物に移らないようにこちらも即刻根こそぎ取り除きます。

虫がついていた場合は、わりばしなどでつまみ、自然に帰してあげましょう。


代表的なハーブの病気害虫


うどんこ病
*発生時期:春から秋
*症状:葉の表面に白い絹糸状の斑点ができる。うどんこをまぶしたような状態。葉以外に茎、蕾、花弁にも出ます。
*原因:高温多湿、日照不足、窒素肥料の過多、風通しが悪い。
対策:窒素質肥料を控え、カリ質肥料を多めに。
つくしの煮汁と酢をまぜて散布する。
一週間に2〜3回の割合。
斑点病
*発生時期:雨の多いころ
*症状:斑点ができ、しだいに広がる。生育に悪い影響あり。
*対策:風通しをよくすること。
酢を20倍に薄めて散布する。
葉枯病
*発生時期:湿度の高いころ
*症状:葉に黒褐色や赤褐色の斑点ができ、しだいに薄い灰褐色になる。
*対策:見つけたらすぐに取り除く。